エッセイ
Page 4 / 5なぜ定義が重要なのか
何かを学ぶとき、最もよい方法の一つは、その最も基本的な定義に立ち返ることだ。 ある概念が常識のように見えても、そこで問いを止めてはいけない。それはいったい何なのか。一言で明確に説明できるだろうか。 この問いは簡単そうに見えて、実は難しい。私…
混乱を思考と取り違えない
朝、パソコンの前に座ったとき、頭はまだすっきりしている。受信箱には何通かメールがあり、Slack には赤い通知がつき、昨日から残っている小さな用事が二つある。どれも次にやることは明確だ。一言返信する、確認する、数字を一つ直す。終わればリスト…
Agentにはワークフローではなくプリミティブを渡す
Agent用のHarnessは、少数の明確なプリミティブから始め、具体的なツールやワークフローをタスクに応じて生み出せるようにする。 Agentが抽象化のコストを変える AIがなかった頃、SDKはたいてい合理的なトレードオフだった。認証、ペ…
Long-running Agentは動き続けているわけではない
私たちは通常、「長時間稼働する」と聞くと、一つのプロセスが長く生き続ける姿を思い浮かべる。データベース、メッセージキュー、Webサービスは、プロセスが終了するまでメモリを使い、リクエストを待ち受ける。その直感に従えば、Long-runnin…
エンドツーエンドのデリバリーとは何か
顧客が、きれいに整理されたTaskを渡してくれることはほとんどない。 「Leadの質と商談から成約までのProcessを分析し、成約率が低い原因を突き止め、改善策を提案してください」とは言わない。 もっとありそうなのは、こんな一言だ。 「最…
10倍高くても、私がHaikuを選んだ理由
最近、文脈に応じた語釈を返す機能のために、モデルを選定する機会があった。ユーザーが英単語を選択すると、その単語が含まれる文と段落を踏まえ、1〜8個の漢字からなる中国語の語釈だけを返す機能だ。 一見すると軽いタスクだが、実際にテストしてみると…
私はAgentの盲導犬だ
Agentは私の盲導犬ではない。 むしろ逆だ。Agentは驚異的な能力を持ち、猛烈な速さで行動できる一方、現実を見ることができない人に近い。そして私は、そのAgentの盲導犬である。 Agentは数分でCodebase全体を読み、数百、数千…
情報と知識の違い
同じラベルが異なる問いを隠す XでAI memoryを検索すると、一見すると同じテーマを扱っているような議論がいくつも見つかる。コンテキストウィンドウ内での情報保持に注目し、memoryを現在のタスクにおける作業記憶と捉える人がいる。セッシ…
グラフの成長段階で、木構造へ急いで固定してはいけない
プログラミング言語の文字列は、当初ほとんど設計するまでもないものに見える。文字の並びにすぎないのではないか。文字をメモリへ連続して格納し、長さ、連結、添字によるアクセスを提供すれば、それで話は終わるように思える。 C言語の文字列は通常、ゼロ…
AIはもう十分。難しいのは、適切なHarnessを選ぶこと
少し前、HubSpotのデータ照会に関する要件を整理していた。目標は一文で表せる。社員が自然言語で、自分の権限の範囲内にあるデータを検索できるようにすることだ。 モデルとAPIをつなげば済むように思える。モデルは質問を理解でき、HubSpo…
AIネイティブは仕事の再設計から始まる
AIネイティブであることは、AIの専門用語に詳しいことでも、より多くのTokenを使うことでも、あらゆるWorkflowにAgentを加えることでもない。 AIによって変わったコストと制約を見極め、それに合わせて仕事を組み直すことだ。目指す…
AIプログラミングは、まだ自らのSpring Bootを待っている
AIプログラミングは、「モデルはコードを書けるか」という段階をすでに越えた。しかし、「チームはどうすれば安定してデリバリーできるか」という段階は、まだ越えていない。 Prompt、Context、Memory、Tool、MCP、Sandbo…