Hasaki

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AIは決断を先送りするコストも下げた

二つの案を比較するようAIに頼む。それぞれの長所と短所が示されても、まだ足りない気がして、別の角度から考えるよう求める。長期的なリスクが加わると、今度は最悪の場合やチームの能力、将来起こりうる変化も検討してもらう。何度かやり取りするうちに分…

公開日:2026-09-04

母語ではない言語でプロンプトを書く

中国語で Agent にプロンプトを書くとき、私はいつも無意識のうちに言い方を婉曲にしてしまうことに気づいた。 「まず、これらのファイルに目を通してもらえますか。」 「よければ、あわせてテストも実行してもらえると助かります。」 「ここは別の…

公開日:2026-09-01

Repo as an Agent

十分にうまく設計されたrepoは、それ自体が継続的に自己改善するAgentになりうる。 ここでいうrepoは、単なるコードの置き場所ではない。Agentも、一度だけ呼び出されるモデルのことではない。Repoには目標、知識、ツール、フィードバ…

公開日:2026-09-01

間違いなく正しく、迷わず始められることをする

プロサッカー選手になるまでの道筋を、あらかじめすべて描ける人はいない。どのクラブに入り、どの監督と出会い、どの試合でチャンスが訪れるかは計画できない。それでも、今日ドリブルをもう一度練習することは、まず間違いではない。足の内側でボールに触れ…

公開日:2026-08-31

暗黙の了解は最初から求められない

「この件、考えておいて。」 言葉の意味は難しくない。難しいのは、そのあと何をすればよいのかということだ。 頭の中で考えておけばよいのか、それとも意見を整理するのか。資料も調べるべきなのか。次の会議では、聞かれるまで待つのか、自分から案を出す…

公開日:2026-08-31

英語学習は単語アプリから始めなくてもいい

英語を学ぼうと思ったとき、多くの人が最初にするのは、単語アプリをダウンロードすることだ。 単語帳を一つ選び、一日に覚える単語数を決めて、記録をつけ始める。この道筋が自然なのは、目標も進捗もフィードバックも、すでにアプリが用意してくれているか…

公開日:2026-08-30

自社製品がなくても、FDE はできるのか?

最近、ずっと考えていることがある。自社製品を持たない会社にも、本当の意味での FDE は成り立つのだろうか。 私の答えは「成り立つ。ただし、プロダクト企業よりも条件は厳しいかもしれない」だ。 「顧客の課題から出発する」と言うだけでは足りない…

公開日:2026-08-30

土曜日は一週間のしっぽではない

以前の私は、一週間は月曜日から始まるものだとずっと思っていた。 月曜日の調子がよければ、その週はたぶん少しうまくいく。月曜日に波に乗れないと、その後の数日はずっと追いかけることになる。けれど、あるとき「土曜日力」という言葉を目にした。土曜日…

公開日:2026-08-30

爆発半径を制御する

AI Codingについて議論するとき、多くのチームが今も最初に考えるのは同じ問いだ。Agentがコードを書いたあと、誰がReviewするのか。Mergeさせてよいのか。問題が起きたら誰が責任を負うのか。 どれも間違った問いではない。ただし…

公開日:2026-08-30

プロンプトには、あえて余白を残す

私はときどき、一本の記事や一連の会話、あるいはまだ整理もしていない資料の山を Agent に渡して、一言だけ尋ねる。 結局のところ、これは何なのか? Prompt Engineering の基準から見れば、この問いはほとんどすべてが失格だ。…

公開日:2026-08-29

脳味噌:正しく訳したあと、言葉には何が残るのか

最近、ポッドキャストを聴いていて、ある日本語の言葉に出会った。「脳味噌(のうみそ)」だ。 「脳」は脳で、「味噌」は味噌。二つを合わせると脳髄を指し、人の頭脳や知力を表すこともある。 脳の中の味噌。 その光景は少しグロテスクなのに、なぜかかわ…

公開日:2026-08-29

なぜ定義が重要なのか

何かを学ぶとき、最もよい方法の一つは、その最も基本的な定義に立ち返ることだ。 ある概念が常識のように見えても、そこで問いを止めてはいけない。それはいったい何なのか。一言で明確に説明できるだろうか。 この問いは簡単そうに見えて、実は難しい。私…

公開日:2026-08-29

混乱を思考と取り違えない

朝、パソコンの前に座ったとき、頭はまだすっきりしている。受信箱には何通かメールがあり、Slack には赤い通知がつき、昨日から残っている小さな用事が二つある。どれも次にやることは明確だ。一言返信する、確認する、数字を一つ直す。終わればリスト…

公開日:2026-08-28

Agentにはワークフローではなくプリミティブを渡す

Agent用のHarnessは、少数の明確なプリミティブから始め、具体的なツールやワークフローをタスクに応じて生み出せるようにする。 Agentが抽象化のコストを変える AIがなかった頃、SDKはたいてい合理的なトレードオフだった。認証、ペ…

公開日:2026-08-28

Long-running Agentは動き続けているわけではない

私たちは通常、「長時間稼働する」と聞くと、一つのプロセスが長く生き続ける姿を思い浮かべる。データベース、メッセージキュー、Webサービスは、プロセスが終了するまでメモリを使い、リクエストを待ち受ける。その直感に従えば、Long-runnin…

公開日:2026-08-28

エンドツーエンドのデリバリーとは何か

顧客が、きれいに整理されたTaskを渡してくれることはほとんどない。 「Leadの質と商談から成約までのProcessを分析し、成約率が低い原因を突き止め、改善策を提案してください」とは言わない。 もっとありそうなのは、こんな一言だ。 「最…

公開日:2026-08-28

10倍高くても、私がHaikuを選んだ理由

最近、文脈に応じた語釈を返す機能のために、モデルを選定する機会があった。ユーザーが英単語を選択すると、その単語が含まれる文と段落を踏まえ、1〜8個の漢字からなる中国語の語釈だけを返す機能だ。 一見すると軽いタスクだが、実際にテストしてみると…

公開日:2026-08-27

私はAgentの盲導犬だ

Agentは私の盲導犬ではない。 むしろ逆だ。Agentは驚異的な能力を持ち、猛烈な速さで行動できる一方、現実を見ることができない人に近い。そして私は、そのAgentの盲導犬である。 Agentは数分でCodebase全体を読み、数百、数千…

公開日:2026-08-27

情報と知識の違い

同じラベルが異なる問いを隠す XでAI memoryを検索すると、一見すると同じテーマを扱っているような議論がいくつも見つかる。コンテキストウィンドウ内での情報保持に注目し、memoryを現在のタスクにおける作業記憶と捉える人がいる。セッシ…

公開日:2026-08-27

グラフの成長段階で、木構造へ急いで固定してはいけない

プログラミング言語の文字列は、当初ほとんど設計するまでもないものに見える。文字の並びにすぎないのではないか。文字をメモリへ連続して格納し、長さ、連結、添字によるアクセスを提供すれば、それで話は終わるように思える。 C言語の文字列は通常、ゼロ…

公開日:2026-08-26

AIはもう十分。難しいのは、適切なHarnessを選ぶこと

少し前、HubSpotのデータ照会に関する要件を整理していた。目標は一文で表せる。社員が自然言語で、自分の権限の範囲内にあるデータを検索できるようにすることだ。 モデルとAPIをつなげば済むように思える。モデルは質問を理解でき、HubSpo…

公開日:2026-08-25

AIネイティブは仕事の再設計から始まる

AIネイティブであることは、AIの専門用語に詳しいことでも、より多くのTokenを使うことでも、あらゆるWorkflowにAgentを加えることでもない。 AIによって変わったコストと制約を見極め、それに合わせて仕事を組み直すことだ。目指す…

公開日:2026-08-15

AIプログラミングは、まだ自らのSpring Bootを待っている

AIプログラミングは、「モデルはコードを書けるか」という段階をすでに越えた。しかし、「チームはどうすれば安定してデリバリーできるか」という段階は、まだ越えていない。 Prompt、Context、Memory、Tool、MCP、Sandbo…

公開日:2026-08-12

インターフェースがAIの使い方を形作っている

AIを開き、難しい仕事を任せようとする。入力欄に「ホームページを作り直して」と書いて送信する。すると、すぐに質問が返ってくる。どんな雰囲気にしたいのか。どのページを変更するのか。モバイル対応はどうするのか。参考サイトはあるか。先にコードを読…

公開日:2026-08-11

Agent時代、branchはもはやデフォルトではない

Branchが開発のデフォルトになったのには、それを支える条件があった。commit履歴に名前を付けるだけでなく、コードの隔離、並行開発、レビュー待ちまで担ってきたからだ。ツールとチームのルールがその役割を前提に育つうちに、「まずbranc…

公開日:2026-08-11

学びの摩擦を調節する

学習効率というと、何もかも速くすることばかり考える人が多い。資料は自動で整理され、答えはすぐに出てきて、問題が起きてもワンクリックで解決できるのが理想だとされる。AI が登場してから、この傾向はさらに強まった。 しかし、学びはいつもスムーズ…

公開日:2026-08-10

Workflow と Autonomous Agent が長く共存する理由

Autonomous Agentが自ら計画し、ツールを呼び、例外まで処理できるなら、Workflowはいずれ置き換えられる。そう考えるのは自然だ。次の手順をAgentがその場で決められるのに、なぜ先にフローを描くのか。 この推論は、対話の入…

公開日:2026-08-10
2026-08
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