エッセイ
Page 1 / 5AIの議事録を知識ベースに入れてはいけない
AIが自動で作成した会議の議事録は、確認を経ないまま知識ベースに入れるべきではないと私は考えている。その文書を使って、あとからAIが質問に答えたり、企画を書いたり、タスクを実行したりするのなら、なおさらだ。 問題は、会議で話し合っただけのこ…
高校数学で最も価値のある授業:必要条件と十分条件
高校数学で最も価値のある授業は、どこかの複雑な公式ではなく、必要条件と十分条件だ。数学の授業を離れたあとも、私たちは毎日この二つの概念に出会っている。ただ、「ここで言っているのは必要条件なのか、それとも十分条件なのか」と念を押してくれる人が…
“Yes, and...” で AI と英語を練習する
最近、英語を学ぶいい方法を見つけた。AI とあるゲームをすることだ。 ルールは簡単だ。まず AI が質問か一文を投げてくる。私はそれを “Yes, and...” で受けて、少し新しい内容を足す。AI がその言葉を受けてさらに話を進め、こう…
“I'm going to do” と “I'm going to be doing” は何が違うのか
今日、こんな一文を見かけた。 just the way I'm going to be teaching my kids だいたい「つまり、この先自分の子どもに教えていくやり方だ」という意味だ。 少し気になった。なぜ素直に “I'm goi…
自分のトヨタを見つける
成熟した coding agent 製品はすでに数多くあり、どれも機能が充実している。それでも私は今もよく pi を使っている。 50メートルならフェラーリはいらない 理由の一つは、私が普段抱えている仕事の多くには、そこまで高度なツールは必…
効率を100倍にする必要はあるのか?
最近、こんなことを考えている。高速で開発を繰り返しているコードプロジェクトがない自分も、ほかのエンジニアと同じように、10倍、100倍、さらには1000倍の効率を追い求める必要があるのだろうか。 誰かがAIを使ってコードを書く方法を紹介して…
「苦手」:ちょっと、手に余る
日本語を学んでいると、「苦手」(にがて)は「不擅长(得意ではない)」という意味で覚えやすい。数学が得意でなければ、「数学が苦手」と言える。この覚え方はわかりやすい。 あとになって、日本人は猫や、ある食べ物、さらにはある人についても「苦手」と…
同じ「外注」なのに、なぜ日本ではごく普通に聞こえるのか?
自分が「外注」という言葉に、二つの異なる反応をしていることに気づいた。 中国で、ある会社やポジションが外注だと聞くと、私はまず少し疑ってしまう。待遇がよくないのではないか。仕事をしても何も蓄積されないのではないか。問題が起きても、本当に責任…
平均水深1メートルでも、溺れることはある
川の平均水深が1メートルなら、安全に歩いて渡れるだろうか。 泳げない人にとって、渡る途中に深さ3メートルの穴が一つでもあれば、平均水深がどれほど浅くても助けにはならない。 平均水深は、空間上のさまざまな地点の深さをまとめて計算したものだ。し…
英語学習ツールを作りかけで、既製のものを使うことにした
最初は、ただ英語を勉強したかっただけだった。 YouTubeの動画を見ていて、聞き取れない文があると、少し戻って何度か聞き直したくなる。字幕を見ながら、マウスで何度も再生位置を動かさなくても、キーボードで前後の文へ移れたら、ずっと便利なはず…
方向は安定させ、経路は変化させる
その日の朝、私は寝坊した。 目標ははっきりしていた。9時半に、東京ビッグサイト8号館の入口に立つことだ。けれど、何もかも整っていなかった。持ち物もまだまとめておらず、経路も事前に調べていない。家を出るときには気持ちが焦っていた。 玄関先で乗…
「失礼」の一言から、少しずつわかってきたこと
とても静かなカフェで、店員が作業中にうっかりカップを割り、「失礼しました」と言った。 「失礼しました」を中国語に字面どおり移せば「刚才失礼了(今、失礼しました)」となり、この場面なら「抱歉,打扰了(すみません、お騒がせしました)」と訳せる。…